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はじめに
在宅ワークというと「データ入力」や「アンケートモニター」などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、専門スキルを活かした安定収入の仕事も確実に存在します。
その代表格が在宅の経理スタッフです。
実は求人サイトで「在宅」「経理」などの条件で検索すると、税理士事務所を中心に、在宅での経理入力スタッフの募集が多数見つかります。時給も高めで、仕事内容もパート経験者にとってはなじみのあるものが中心。
ただし注意点もあります。それは、簿記の資格だけで応募できるわけではないということです。
在宅経理スタッフの求人状況と傾向
大手求人サイトやクラウドソーシングを見ると、税理士事務所や中小企業が「在宅での経理スタッフ」「仕訳入力スタッフ」を募集しているケースが増えてきています。
こうした求人の多くは:
- 会計ソフト(弥生会計・freee・MFクラウドなど)への仕訳入力
- 経費精算や領収書の整理
- 記帳代行・請求書作成
など、実務経験がある人にとっては慣れた内容です。
収入の目安
- 時給1,200〜1,800円(スキル・経験に応じて)
- 月10〜15万円前後のパート並収入も可能
ただし、求人内容をよく見ると「応募条件:簿記2級+実務経験1年以上」などと記載されていることが多く、“経験者優遇”ではなく“経験者限定”の場合がほとんどです。
なぜ「実務経験」が求められるのか?
在宅経理の求人で“簿記資格だけではNG”とされる理由は明確です。
実際に現場では以下のような問題が起こり得ます:
- 未経験者は仕訳ルールや勘定科目の判断に時間がかかる
- 会計ソフトの操作ミスがトラブルになりやすい
- リモートでは細かい指導やチェックがしにくい
つまり、在宅経理は「即戦力」が前提なのです。
税理士事務所や経理部門が外注する際には「初期研修が不要な人=すぐ戦力になる人」を求めているため、少なくとも半年〜1年程度の実務経験がある人しか対象にしないことがほとんどです。
将来の在宅勤務を見据えて、今できる準備
「でも今は経験がない…」という方も、諦める必要はありません。
むしろ、将来的に在宅経理を目指すなら、今からの準備が大切です。
ステップ1:簿記資格の取得
まずは日商簿記3級 → 2級の取得を目指しましょう。2級を持っていれば、経理パートや派遣求人にも応募しやすくなります。
ステップ2:実務経験を積む
次に、半年〜1年程度、税理士事務所や企業の経理部門で実務を経験することが重要です。時短勤務やパートでもOK。
実務を通じて:
- 仕訳入力の正確さ
- ソフト操作のスムーズさ
- 経理処理の流れ
などが身につけば、「在宅で信頼して任せられる人材」として高単価案件にも応募できるようになります。
まとめ|経験がハードルになる分、安定した仕事につながる
在宅の経理スタッフは、確かに実務経験というハードルがあります。しかし裏を返せば、そのハードルを越えられれば、継続性があり安定した在宅収入を得られるということ。
「パートの代わりに在宅で働きたい」「将来的に家で安定収入を得たい」と考えるなら、今、資格と経験を積んでおくことが最良の準備です。
将来の自分の働き方を広げるために、一歩ずつスキルを積み重ねていきましょう。