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実力主義の世界。職業訓練校でWebデザインを学んで資格を取っても9割は通用しません。

「職業訓練校でWebデザインを学びました」「Webクリエイター能力認定試験(エキスパート)に合格しました」

一見すると、実績やスキルを証明する材料のように見えますが、実際のWeb制作の現場では“資格”だけではほとんど評価されません。

なぜならWeb業界は、学歴や資格よりも「今この瞬間に、何ができるか」が全ての完全な実力主義だからです。

資格よりも「現場で通用する能力」が問われる世界

職業訓練校や通信講座で取れる資格の代表例として、

  • Webクリエイター能力認定試験(スタンダード・エキスパート)
  • Photoshopクリエイター能力認定試験
  • HTML5プロフェッショナル認定試験

などがありますが、現場のディレクターやクライアントがこれらを見て「お、頼れる人だな」と思うことはまずありません。

現実には、納期内に成果物が作れるか、センスがあるか、修正対応ができるかが重要視されます。

Web制作の現場で求められる“リアルな力”

どれだけ資格を取っても、以下のような力がなければ現場では通用しません。

  • FigmaやXDなどのデザインツールで、即戦力のUIが作れる
  • HTML/CSSをスピード感をもって正確にコーディングできる
  • PhotoshopでWeb用の画像処理・リサイズ・最適化ができる
  • WordPressでカスタム投稿・テーマ編集ができる
  • ChatGPTやAI生成ツールを使って素材・原稿・コーディング補助を活用している

つまり、「知っている」ではなく「できる」「速い」「柔軟に対応できる」ことが求められます。

資格取得で安心してしまい、現場のスピードやクオリティに追いつけず消えていく人が9割——というのは残念ながら珍しくない現実です。

実務経験が“ゼロ”でも、作品があれば評価される

資格よりも圧倒的に評価されるのが、「ポートフォリオサイト(制作実績)」です。

たとえ実案件がなくても、

  • 仮想のLP(ランディングページ)を3本作った
  • 架空の企業サイトをWordPressで作成した
  • 架空の美容室バナー10本を制作した

といった“実力を可視化できるアウトプット”のほうが、100倍価値があります。

クラウドソーシングでも、プロフィールに「資格名」だけを書いている人より、作品リンクを提示している人の方が圧倒的に仕事を獲得しています。

職業訓練校と現場のズレ

訓練校でありがちな「ズレ」は以下の通りです:

  • Dreamweaverで手打ちコーディング:現場では使わないツール
  • Photoshopでの静的デザインのみ:今はFigma/XDが主流
  • 決まったカリキュラムで半年:現場はトレンド変化が速い

スキルを“学ぶための場”としては有用ですが、即戦力ではないという自覚がないと、就職後にギャップで苦しむことになります。

まとめ|武器になるのは“スキル”と“習慣”の掛け算

・Web業界は学歴や資格よりも「何ができるか」がすべて
・資格取得ではなく、アウトプット(作品)とスピード・対応力が評価される

一方で、

  • 日々の制作でセンスを磨く習慣
  • AIや新ツールへのキャッチアップ
  • どんな案件でも最後までやりきる責任感

これらを身につけていけば、「資格では通用しない世界」で確実に勝ち残る人材になれます。

資格を取った“その先”に進めるかどうかは、結局、日々の積み重ね次第です。