目次
はじめに
「心理カウンセラーの資格を取れば、副業や在宅ワークにできる?」
「人の悩みを聞く仕事に興味がある」
そんな理由で、心理系の資格講座に申し込む女性が近年急増しています。
しかしその一方で、“資格を取っても仕事に繋がらない”という声も多く、
中には「資格商法だったのでは…」と後悔するケースも。
この記事では、心理カウンセラー資格の実態と、“資格ビジネス化”された講座の見分け方について解説します。
そもそも「心理カウンセラー資格」って国家資格なの?
結論から言うと、多くの心理カウンセラー資格は「民間資格」です。
国家資格としては「公認心理師」が存在しますが、これは大学・大学院などの指定教育課程が必要で、気軽に取れるものではありません。
そのため、一般の方が取得するのは:
- メンタル心理カウンセラー
- チャイルドカウンセラー
- 上級心理カウンセラー
- メンタルトレーナー
- カラーセラピスト・アートセラピスト
など、通信・通学講座で取得できる“民間資格”がほとんどです。
なぜ心理系資格が人気なのか?
- 人の悩みを聞いて役に立ちたいという気持ちが強い
- 「誰かの心を軽くしてあげたい」という思い
- 「自分の過去の経験を活かせるかも」と感じる
- 育児や家庭の悩みに向き合った経験がある
こうした“共感力の高い女性”に響きやすい内容で、
「たった3ヶ月で心理カウンセラーに!」「資格取得後に副業デビュー!」といった夢のある広告文句に惹かれて受講する人も多いのです。
実際に稼げるの?厳しい現実
多くの通信講座では「副業OK」「在宅でできる」「高収入も目指せる」などと謳われていますが、実際に“資格取得だけで稼げる人”はごく一部です。
理由は?
- 民間資格には法的な信用性や独占業務がない
- 求人や業務委託の条件で「実務経験」を求められることが多い
- 個人で相談サービスを始めるには集客力・発信力・実績が必要
つまり、「資格を取れば仕事がもらえる」ではなく、「資格+行動」でようやく土俵に立てるというのが現実です。
注意!民間資格ビジネス化の実態とは
心理系の民間資格は“資格そのものを売るためのビジネス”として運営されていることが少なくありません。
見抜くポイント
- 受講者の声が「収入」「副業成功」「月収●万円」ばかりを強調している
- 資格取得後に「上級講座」「認定講師養成講座」への誘導がある
- その団体以外では通用しない“自称資格”である
このような講座では“資格を取ることで仕事が得られる”のではなく、“講座を売る人”になることを促されることも。
じゃあ、どうすれば「心理系」で収益化できる?
可能性はゼロではありませんが、以下のような組み合わせや工夫が必要です。
現実的なルート例
- Instagram・ココナラなどで「悩み相談」をオンライン出品(テーマ特化型が有利)
- 自分の経験(育児・不登校・介護など)と組み合わせたブログや発信
- ライティングで「心理・メンタル系コラム」の執筆を請け負う
大切なのは、「肩書きより中身(実体験や信頼)」です。
まとめ|資格を「買うだけ」で終わらせないために
心理カウンセラー資格は、「自分の学び直し」や「誰かの役に立ちたい」という想いを形にできる素晴らしいテーマです。
しかし、それを“ビジネスにする”には現実的な視点と努力が欠かせません。
「資格を売るための資格」に振り回されないように、
しっかり見極めながら、自分らしい活かし方を考えていきましょう。