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ペット看護や介護士の資格で本当に働ける?現場経験ゼロだと難しい現実とは

ペット看護や介護士の資格で本当に働ける?現場経験ゼロだと難しい現実とは

はじめに

「動物が大好き」「ペットに関わる仕事がしたい」そんな想いから、ペット看護やペット介護士の資格取得を目指す人が増えています。

ペットブームが続く中、需要が高まっているように見えるこの分野。しかし実際には、資格を取っただけでは働けないという厳しい現実があります。

特に「現場経験ゼロ」の状態では、求人に応募しても採用されにくく、せっかく取得した資格が“趣味止まり”になってしまうことも。

本記事では、ペット系資格の実態と、働くために本当に必要なことを解説します。

ペット系資格にはどんなものがある?

  • 愛玩動物看護師(国家資格)
  • ペット看護士・動物看護士(民間資格)
  • ペット介護士
  • 動物介在福祉士、アニマルセラピスト
  • トリマー通信講座・ペットシッター講座など

民間資格の多くは、通信講座で短期間に取得できる手軽さがあり、「動物が好き」という気持ちを形にしやすいのが魅力です。

働けるのは国家資格?民間資格?

2022年に誕生した「愛玩動物看護師」は、動物医療に関われる数少ない国家資格です。

一方、民間のペット看護・介護系資格は就職・現場勤務を保証するものではありません

そのため、資格の種類だけでなく、現場経験の有無が大きな壁になるのです。

現場経験が求められる理由

ペット業界の仕事は「命」を扱う現場でもあります。動物は人間のように言葉で伝えられないため、細かな様子の変化を読み取る観察力・対応力が非常に重要です。

そのため、多くの動物病院やペット施設では、即戦力として動ける「実務経験者」を優先的に採用する傾向があります。

実際に現場で求められるスキル

  • 保定(動物を安全におさえる)
  • 投薬・体温測定・給餌などの補助
  • 動物のストレス管理と接し方
  • 飼い主とのコミュニケーション力

これらはマニュアルやテキストだけでは学びきれない、現場ならではの感覚です。

資格を活かして働くための現実的なルート

では、現場経験がない人がどうやって仕事に就くのか。現実的なアプローチは以下の通りです。

① 動物関連施設でアルバイトからスタート

給与や待遇よりも「現場経験を得ること」を優先して、ペットホテルやトリミングサロンでのアルバイトから始める人が多いです。

② 実習付きの講座を選ぶ

通信講座だけでなく、動物病院での実習や研修がセットになっている講座を選ぶことで、未経験からでも現場感を養えます。

③ SNSやブログで知識・活動を発信

動物の知識を活かして、ペットオーナー向けの情報発信やコラム執筆を副業にする道もあります。信頼性を築くには、資格+経験談の発信が効果的です。

SNSで仕事に繋げる人もいるが“責任感”が大前提

近年では、Instagramやブログ、X(旧Twitter)を通じて、ペット関連の情報を発信しながら:

  • 犬のしつけ・トレーニングのアドバイス
  • お散歩代行サービス
  • ペットシッターとしての訪問サービス

などの個人サービスを展開している方も増えています。

ただし、これらのサービスは“他人の家族(命)を預かる”という非常に重い責任が伴います。

重要なポイント

  • 信頼されるためには、発信内容・過去の活動実績・顧客対応がすべて見られる
  • 「犬の散歩ならできる」ではなく、突発的なトラブルにも対応できる判断力が必要
  • SNSでは信頼・安全・誠実さが何よりも重要

つまり、発信力+責任感+実務対応力が揃って、初めて仕事に繋がっていく世界だということを忘れてはいけません。

まとめ|資格だけではなく「実務経験」がカギ

ペット看護や介護士などの資格は、動物に関わる仕事の入口としてはとても価値があります。

しかし「資格を取ったらすぐに働ける」というわけではなく、現場経験ゼロだと壁にぶつかるのが現実です。

資格取得を“ゴール”にせず、行動し、経験を積む覚悟があるかどうか。
それが、夢を実現できるかの分かれ道になります。