ハンドメイド販売の中でも、似顔絵イラストやウェルカムボードは根強い人気を誇るジャンルです。結婚式や記念日、出産祝いなど、“特別な日のプレゼント”として唯一無二の価値があるため、オーダーメイド作品としての需要が常にあります。
こうした作品を販売するには、まずはminne(ミンネ)やCreema(クリーマ)といったハンドメイド販売プラットフォームからスタートするのが一般的ですが、収入を伸ばすためには「SNS運用」も非常に重要な要素になります。
この記事では、minne・Creemaを活用したオーダー型販売から、SNSでの直販・ファン化による収益拡大の流れをステップごとに詳しく解説します。
目次
なぜオーダーメイド販売が強いのか?
似顔絵やウェルカムボードの魅力は、やはり「その人のためだけの一点もの」であること。完成品ではなく、購入者と作り手がやりとりを通じて完成させる作品だからこそ、満足度もリピート率も高くなります。
特に人気のオーダーアイテム例:
- 結婚式用のウェルカムボード(似顔絵・ペット同伴・趣味の要素入りなど)
- 両親への感謝を込めた似顔絵ギフト
- ペットの似顔絵や亡くなった家族のメモリアル作品
- 引越し・新築祝いのインテリアアート
単価も高く設定しやすく、在庫リスクも無いため、ハンドメイドで安定収入を目指す方には非常におすすめのジャンルです。
まずはminneやCreemaで信頼と実績を作る
いきなりSNSでの直販を目指すよりも、まずはminneやCreemaといった信頼性のあるプラットフォームで実績を積むのが基本です。
ここで大事なのは、「売ること」よりも「信頼を積み重ねること」。
具体的に意識すべきポイント:
- 作品例を充実させる:実際に納品したオーダー作品の事例を掲載(※許可が取れる場合)
- レビューを集める:最初の数件は価格を少し抑えてでも評価を増やす
- 価格・納期・仕様を明記:トラブルを防ぎ、購入者の不安をなくす
購入者とのやりとりの中で、「丁寧な対応」「安心感」が伝われば、自然と口コミやリピーターが生まれていきます。
SNS運用が“売上の壁”を超えるカギになる
ある程度実績がついてきたら、次はSNSでの集客・ブランディングに取り組むべきフェーズです。
minneやCreemaだけでは、どうしても「探されるのを待つ」姿勢になってしまい、売上の伸びが鈍化するタイミングが来ます。
そこでSNSを活用することで、次のようなメリットがあります:
- 作品の魅力を“受け身ではなく自分から”発信できる
- 作り手の人柄や想いを届けてファン化できる
- ショップ経由ではなく“直接依頼”につながる導線を作れる
特にInstagramやX(旧Twitter)は、ハンドメイド作品の相性が良く、作品写真+制作過程+お客様の声を組み合わせることで、信頼度と拡散力が大きく高まります。
次の後半では、SNSで依頼を受けるためのテクニック、注意点、収入アップの具体的なステップを解説していきます。
SNSで“直接依頼”を受けるには?
SNSで「この人に頼みたい!」と思ってもらうには、ただ作品をアップするだけでは足りません。次の3つの視点を意識しましょう。
- 完成作品+お客様の声:納品後の実際の声や反応(※許可を得た上で)を紹介
- 制作の裏側:ラフ→線画→着色→完成…と進捗を分けて投稿
- ストーリー性:依頼者とのやりとりや想いを丁寧に発信
これらを通じて、作品の“背景”や作り手の“人柄”が伝わると、「この人にお願いしたい」という指名依頼につながります。
販売ルートを分けるのも収益化のコツ
minneやCreemaの手数料は10%前後。対して、SNS経由で自分のショップ(BASEやSTORES)を案内すれば、手数料は実質3〜5%程度に抑えられます。
依頼が来た際の対応フローの例:
- DMで依頼を受ける(内容確認)
- オーダー受付ページへ案内(BASEの商品ページなど)
- 支払い後に制作スタート
金銭のやりとりはショップ経由で行えば、トラブルも減り、信頼性もアップ。あくまで「SNSは集客」「ショップは販売」に役割を分けるのが理想です。
注意点:権利・トラブルを防ぐには?
SNSやオーダーメイド販売では、次のような注意点にも配慮しましょう。
- 著作権の侵害に注意:既存キャラやロゴの使用はNG(“風”も危険)
- オーダーのやり取りは記録に残す:文面での確認は必須
- 納期とキャンセルポリシーの明記:トラブル防止の鉄則
また、トラブルが発生した場合に備えて、「制作途中の確認あり」「修正は○回まで」などの条件も記載しておくと安心です。
成功している作家に共通すること
実際に収入を伸ばしている作家には、以下のような共通点があります。
- 納品後も感謝のDMを送って関係を継続している
- お客様の感想を作品投稿と一緒に紹介している
- 作品の「背景」や「物語」まで丁寧に伝えている
オーダーメイド作品は「買い物」ではなく、「体験」です。作品+感情+ストーリーをセットで届けることで、ファンが増え、リピートや紹介にもつながります。
まとめ:オーダー販売×SNSで収益の土台を作ろう
似顔絵・ウェルカムボードは、“売る”ではなく“選ばれる”作品。minne・Creemaで信頼を得た後は、SNSでの発信により「ファン」と「直接依頼」の流れを作ることが収益拡大のカギです。
あなたの世界観に共感し、「この人に描いてもらいたい」と思ってくれるファンは必ずいます。作品に“人柄”を乗せて届けることが、ハンドメイドの最大の武器。
今日から少しずつ、「発信する作家」へと一歩踏み出してみましょう。