可愛い制服、楽しそうな雰囲気、そして“高時給”。
そんなイメージから、ガールズバーやコンカフェを副業として考える人は少なくありません。
ですが、実際に働いてみると「思っていたのと違う…」と感じる人が多いのも事実。
今回は、ガールズバーやコンカフェで副業として働く場合の収入のリアルとリスクについて、現場経験者目線で徹底解説します。
目次
仕事内容は?ガールズバーとコンカフェの違い
ガールズバー
カウンター越しにお酒を作って会話をする接客スタイル。
キャバクラよりはライトですが、ドリンクバック制度があるため営業トークも必要です。
- 時給:1,500円〜2,500円+ドリンクバック(200〜500円/杯)
- 主な仕事:接客・会話・ドリンク作り・客引き(後述)
コンカフェ(コンセプトカフェ)
メイドカフェやアニメ系カフェなど、世界観重視の接客スタイル。
基本はソフトな接客で、お酒も提供しますが「萌え系」「コンセプト演出」が求められることも。
- 時給:1,200円〜2,000円(衣装・演出で変動あり)
- 主な仕事:接客・チェキ撮影・ゲーム・ドリンク提供・イベント参加
副業として“稼げる”のか?収入の現実
週2〜3日、1日4時間程度の副業として働いた場合、
月収は4〜8万円程度になるケースが一般的です。
ただし、ここに「ドリンクバック」や「イベントインセンティブ」が入ると、月10万超えも可能な人もいます。
一方で、
- お客様が少ない日はほぼ時給のみ
- 出勤日数やドリンク数でシフトの優遇が変わる
- 営業ラインやSNSのやり取りが必須な店舗もある
など、「稼げるかどうか」は店舗次第・自分次第でもあります。
想像以上に大きい“リスク”とは?
1. 路上での「客引き」はほぼ避けられない
ガールズバー・コンカフェの多くでは、出勤前やヒマな時間帯に「看板を持って路上に立つ」客引き業務が発生します。
しかもこの業務、ほぼ全員が通る“通過儀礼”のようなもので、
「顔バレしたくない」「知り合いに見られたくない」では済まされない現実があります。
服装は私服や制服、目立つ衣装であることも多く、
人通りの多い駅前や繁華街での待機は精神的な負担にもなり得ます。
2. 身バレ・SNS拡散リスク
路上に立つ以上、知人や親族にバレるリスクは高まります。
また、近年では「TikTokで晒される」「写真を撮られてXに投稿される」など、SNSを通じた“晒し”被害も増加傾向に。
昼職や家庭がある人にとっては、取り返しのつかないリスクになることも。
3. 飲酒・営業・人間関係のストレス
お酒の提供がある以上、「一緒に飲もう」と勧められることも多く、
断れずに飲まなければならない場面もあります。
また、店舗によっては営業ラインやアフターを求められる場合もあり、
“お店による”のではなく、個人の裁量で線引きが必要です。
ガールズバー・コンカフェの領域を逸脱した“グレー店舗”に注意
本来、ガールズバーやコンカフェは「キャバクラとは違う健全な接客スタイル」が前提です。
ですが、実際にはキャバクラ的な“接待行為”を求めるグレー店舗も存在し、
そういった店舗では法的な問題に発展するリスクもあります。
業態ごとの違いを整理
項目 | キャバクラ | ガールズバー / コンカフェ |
---|---|---|
法的分類 | 風俗営業(接待あり) | 飲食店営業(接待なし) |
客の隣に座る | OK | NG(カウンター越しのみ) |
お酌・ボディタッチ | OK | NG(触れたら違法の可能性) |
深夜営業 | NG(基本24時まで) | OK(届け出があれば可能) |
このように、法的に認められているサービスの範囲は明確に区別されています。
“グレー店舗”で起きがちな問題
- お客様の隣に座るように指示される
- 体に触れられても注意されない(または黙認)
- ボディタッチやアフター営業を暗に強要される
- 「風営法の許可を取っていない」のにキャバクラ的運営
こうした行為は明確な風営法違反になる可能性があり、
発覚すれば店舗だけでなく、働いている女の子にも影響が出るリスクがあります。
「コンカフェだから安心」「ガールズバーなら健全」という思い込みは危険です。
働く前に、必ず店舗の実態や運営スタイルを確認するようにしましょう。
まとめ|可愛い仕事に見えて、覚悟がいる副業
ガールズバー・コンカフェの副業は、たしかに「短時間・高時給・楽しい雰囲気」で魅力的に見えます。
しかしその裏側には、
- 路上での客引き=顔バレリスク
- 営業やSNSを通じた精神的プレッシャー
- お酒・ナンパ・人間関係によるトラブル
といった現実も存在します。
「バレずにこっそりやりたい」「安全に在宅で稼ぎたい」という方には、
同じく会話スキルや個性を活かせる、在宅チャットレディという選択肢の方が、はるかにリスクが低く、報酬も高いことがあります。
夜職系の副業を選ぶ際には、「見えない負担」や「将来への影響」も含めて、慎重に選びましょう。